60年以上続くのにはワケがある…!蒲田の純喫茶「チェリー」の色あせない“メニュー”と“人”の魅力に脱帽した

グルメまとめ

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カフェもいいけど、昔ながらの純喫茶に無性に行きたくなること、ありませんか?

今回は、東京のなかでも昭和の香りを色濃く残す街のひとつ、大田区蒲田にあるレトロ純喫茶に皆さんをご招待しましょう。

 

見るからに年季を感じさせる、雰囲気のある店構えのこちら。

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喫茶店「チェリー」でございます。

創業は、今から約60年前の昭和35年(1960年)ですって。

 

昭和35年に、日本でどんな出来事があったかというと…

  • カラーテレビの本放送開始
  • インスタントコーヒーが登場
  • インスタント食品が登場
  • クレジットカードが誕生

など、いまでは当たり前になっている日常の光景がまだ新鮮だった時代でした。

 

外観から滲み出るエモさに震えつつ、60年前にタイムスリップした気分で入店します。

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あれ? 昭和レトロ感が炸裂しているわけではないですね。

オレンジと茶を基調にした、とても落ち着いた雰囲気です。

壁には、たくさんのトゥールーズ=ロートレックの絵が飾られていて、オシャレやん♪

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現在の内装は2014年に仕立てられたものとか。とあるTV番組の企画で“古きよきパリのカフェ”というコンセプトのもと、お店が生まれ変わったんですって。

お店に歴史ありですね。

 

さて、今回こちらのお店を訪れたのは、メニュー表には載っていないけど、どうしてもオーダーしたいものがあるから。ということで、まずは表メニューの前に裏メニューを紹介するという奇妙な展開になります。

 

「すみません、『プリンアラモード』をお願いいたします!」

 

そう、この「プリンアラモード」こそが、メニューに載っていない裏メニュー。

先に言っておきます。

出てきたら、老若男女全員がワクワクしちゃいますから!

 

はい、極限までハードルを上げたところで登場です。

 

3・2・1、ドン!

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キャーーーーーーーーーッ♡

どうですか、このド迫力。そしてこのかわいらしさ!

後ろからもご覧ください。

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上からもカシャリ!

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可愛いマスクメロンの器にキュートなフルーツがどっさり。

男性でもワクワク以上の歓声をあげちゃいます。

 

それでは、いただきましょう!

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チェリー、桃、イチゴ、キウイ、オレンジ…盛りだくさんのフルーツは食べても食べても減りません。

圧倒的な種類と量ですが、フルーツなので無理なくさっぱりと、爽やかヘルシーにいただけてしまいます。これは美味しい。

 

さらに食べ進めていきましょう。メロン、パイナップル、ピンクグレープフルーツ、バナナ…めくるめくフルーツ天国です。

これだけの種類のフルーツを一度に食べられる機会ってあまりないので、テンション上がります。

 

そして、フルーツの美味しさはもちろんですが、添えられている生クリームがこれまた美味しい。

変に甘くなく、コクがありながらさっぱり感もあって、こりゃ~こだわってますよ。

 

と、次から次へとフルーツが顔を出しますが、肝心のプリンはまだ出現せず。

おっ…底のほうから顔を出したのは、バニラアイスクリーム。

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このバニラアイスクリームも、味わい深いながらクドさがなく◎です。

ただ…………本当にプリン、入ってる??? 

 

不安に襲われつつバニラアイスクリームを食べていくと、ようやくキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

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真打ち・プリン登場! 横にはアクセントのグラノーラが添えられていますね。

金銀財宝に埋もれた、本当のお宝を発見した気分です。

さっそく、パクッ!

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ほう…ホロ苦いカラメルの風味と、良質な卵と牛乳の濃厚さが口の中で重なり合います。これは、素材のよさを感じずにはいられない本格プリンだ!

 

フルーツも生クリームもバニラアイスクリームも上質だったので、真打ちのプリンにも期待しておりましたが、その期待を上回るクオリティです。

 

ここまでボリューム感があって、すべての素材がハイクオリティなプリンアラモード、一体おいくらだと思います?

 

1,600円? 違います。

1,200円? NO。

1,000円? 否。

 

ナナナナナナント、800円也!

令和3年とは思えない、驚安の価格設定に最敬礼!

儲けが出ているのか、心配になってしまいます。

 

ちなみにこちらのメニューは、作るのにどうしても時間がかかってしまうため、ランチタイムなどは対応ができないそう。

だから、あえてメニューには載せてないんですって。

 

オーダーする際は、忙しい時間帯を避けるとお店にご迷惑がかからないでしょう。

訪店直前に、お店に状況を確認してからうかがうのも手かもしれません。

 

さて、驚きの裏メニューから紹介しましたが、もちろん表メニューだって裏に勝るとも劣らぬお得感。

たとえば、こちらの「ホットケーキ」をご覧あれ!

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分厚いホットケーキが2枚ドドンと重なって、さらにドリンクがついて750円(安っ!)。

ちなみに1枚だと550円ですが、プラス200円で2枚になるのですから、迷わず2枚いきましょう。

 

見るからにふんわり柔らかですが、果たして…

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フワッフワやーん!

入刀して、いただきま~す。

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断面をみてもわかるとおり、とてもきめ細かく、舌触りが極上です。

歯を入れると、小麦や卵の香り、そして甘い風味が口と鼻腔に広がります。

ずっしりしていないので、どんどん食べられてしまう。これはたまりません。

 

こちらにもチェリーと、コクがありながらもさっぱり食感の生クリームが添えられていて、ホットケーキにつけながら食べると、より美味し。

 

ここまで、喫茶店「チェリー」が誇る人気スイーツ2点を紹介しましたが、お料理のほうもそそるメニューがたくさん。

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「ポークソテー」「ハンバーグ」「昔ながらのナポリタン」…

大人も自然と笑顔になってしまうような文字が並んでいて、目移りしてしまいそうですが、イチ押しはこちら!

 

「チェリー風焼きチーズカレー」

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うひょー! 3種のとろーりチーズが、マグマのごとくグツグツグツ♡

カレーとご飯に加えて、フレッシュなトマト、茄子、半熟卵が入っていて、こりゃそそります。

 

スプーンですくってみると、チーズがスーッと伸びて最高!

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口に入れると、まずカレー自体が手抜きナシに作られていることに驚愕します。

風味や旨味のバランスが絶妙です。

手間暇かけて作った、オリジナルの自家製ルーだそう。

 

さらにお米も一粒一粒が立っています。

加えて、数種のチーズの風味とコク、お野菜のさっぱり感が相まって、クセになる美味さ!

とても工夫・計算されているのがわかります。

 

こちらもボリュームたっぷりですが、食の細めな女性でもすっと食べてしまうそう。

そりゃそうだ、めちゃウマだもの!

 

そしてお値段ですが…ドリンクがついて850円!(しかもランチタイムはお味噌汁とサラダ付きで同価格!)

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どうかしてるぜ、「チェリー」さん!!

 

いやぁ、どのメニューも本当に素晴らしい。

こんな素敵なお料理の数々を提供するお店の方なら、きっと素敵な御仁に違いない。

 

オーナーの奥様、指田郁代さんにお話をうかがいましょう。

f:id:linakawase:20210110135013p:plainこちらは、とても歴史のあるお店だとお聞きしました。

 

f:id:linakawase:20210526103114j:plain1960年創業です。この界隈、昔は映画館がたくさんあったんですよ。だから周辺に喫茶店がたくさんありました。最盛期は、15軒も喫茶店があったんです。

 

f:id:linakawase:20210110135013p:plain15軒も!? それだけ、映画を見る前や見た後に、喫茶店に入る方がいたということですね。

 

f:id:linakawase:20210526103114j:plainでも、いま残っているのはたった1軒、ウチだけです。お客様にたくさん愛してもらって、幸せですね。

 

f:id:linakawase:20210110135013p:plain60年以上も愛される喫茶店、素敵です。でも、実際にお店を訪れてみると、愛されるのがわかります。雰囲気も素晴らしく、どのメニューも、儲けが出てるのか心配になってしまうほどのお得感ですもん。

 

f:id:linakawase:20210526103114j:plain大変ですけど、皆さんが喜んでくださるから。それがいちばん嬉しいんです。コロナ以降も、変わらずに訪れてくれるお客様が多いので、感謝しかありません。

 

f:id:linakawase:20210110135013p:plainそういう感謝のお気持ちを常に抱きつつ営まれてきたから、60年以上も愛され続けてきたのでしょうね。感動です。

 

f:id:linakawase:20210526103114j:plainお客様だけでなく、従業員さんも、一度働いたらみんな長く支えてくれて。何事も、最後はやはりですね。

 

最後に、お店の前でオーナーの指田宏明さん、奥様の指田郁代さんと記念撮影させていただきました。

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オープンして間もないころは、いろいろと大変なこともあったとのこと。  

しかし、どんな逆境にもめげることなく、お客様に愛してもらえるメニューをコツコツ、丁寧に作り続けて60余年。

 

ほかの喫茶店が次々と商売を畳んでいく中、昭和を懐かしむ昔のお客さん、昭和を「エモい」と感じる新しいお客さんなど幅広い層に愛されながら、このあたりでただ1軒の喫茶店として、昭和、平成、令和と3つの時代を生き抜いてきました。

 

喫茶店「チェリー」は、これからもご夫婦ふたりで力を合わせて営まれていくとのこと。

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あと、100年続きますように……。

 

やはり長く愛されるお店は、メニューの素晴らしさに加えて、店主さんのお人柄がとてもあたたかいんですよね。

 

実に素敵なお店だなぁ~。

 

 

紹介したお店 

営業時間:[月~土]9:00~21:00(L.O.20:00)/[祝]9:00~17:00

日曜定休

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです

※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください

 

 

(編集:漆原直行)

 

著者プロフィール

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フードコーディネーター・野菜ソムリエ・食育インストラクター・BBQインストラクター等、7つの食の資格を持つ料理芸人。 料理教室講師・食のイベントMC・レシピ開発・食品プロデュース等を務め、“最強料理芸人”の異名をとる。EX「『ぷっ』すま」やTBS「爆問パニックフェイス」の料理バトルでは優勝を果たしている。その他の出演歴は、NHK「グッと!スポーツ」・NTV「得する人損する人」・TBS「はなまるマーケット」・TX「TVチャンピオン極」等。

Twitter:@cook_inoue
Instagram:cook_inoue
ブログ:料理芸人・クック井上。の「ようこそブログへ クック クック♪」powerd by Ameba

Source: ぐるなび みんなのごはん
60年以上続くのにはワケがある…!蒲田の純喫茶「チェリー」の色あせない“メニュー”と“人”の魅力に脱帽した

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