こんにちは、ライターのたかやです。
ご覧の通り、偏った食生活を送っています。
もっと野菜を摂らないと将来なんかヤバいことになるんじゃないか。そんな不安を抱えつつも、自炊はダルいし、コンビニのサラダは「これでカップラーメン2個買えるじゃん…」と思ってしまうので現状維持しかありません。
そんななか、知人に「焼き浸しなら楽に野菜が摂れるし、日持ちもするからいいんじゃない?」と勧められました。
や、やきびたし…!? なにそれ!?
焼き浸しとは?
聞くところによると、その名前の通り、野菜を焼いて汁に浸けて置いておくだけの料理らしい。皆さんは知ってましたか? 僕は生まれてから28年経ちますがマジの初耳でした。
焼いて浸けるだけならあまり自炊をしない自分でも簡単にできそうだし、冷蔵保存で3日前後もつそうなので、数日分の野菜を浸けておけば料理の手間も省ける…!
でも焼き浸しって美味いんでしょうか? 早速つくってみましょう。
つけ汁を用意する
つけ汁の構成を複数のレシピサイトで調査してみたところ、
だし・しょう油=マスト
みりん・酒・酢=入れたり入れなかったり
となっていました。
めんつゆの原材料には「だし」も「しょう油」も入っているので、今回は省エネで「めんつゆ」を使います。
タッパーに濃縮タイプのめんつゆを注ぎ、水で薄めます。料理酒とみりんも少し入れてみました。これを電子レンジで温めれば「つけ汁」の完成です。
あら、超簡単じゃないスか。ズボラな自分にはポイント高いです。
野菜を切って焼く
「焼き浸し」は基本的にどんな食材を使ってもいいそうですが、野菜ではナス・ズッキーニ・パプリカ・カボチャがオーソドックスらしいです。
油はサラダ油、オリーブオイル、ごま油などいろいろありますが、食材に合わせて好みで使い分けていいそう。僕は油を使い分けるほどの自炊スキルがないので、家にあるサラダ油で。
この焼く工程には、香りを立たせて野菜本来の旨味を存分に引き出す役目があるそうです。そのため、焼き目がつくまでじっくりと焼くのがポイント!
焼き上がったら、熱い状態のまま、つけ汁にどんどん投入していきます。
あら熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、あとは5~6時間待つ!
そして5時間後……
めちゃくちゃ簡単に作れました。味については後述します。
お野菜・大トーナメント開催ッッ!
焼き浸しの手軽さはわかりました。しかし、食べてみて「そんなに美味しくないな」と思ってしまったら習慣化は難しいでしょう。
そこで、どの野菜の焼き浸しが自分好みなのか、自炊熱が高まっている今の段階でハッキリさせておきたい。
つまり……
焼き浸しお野菜トーナメント
ここに開催ッッ!
焼き浸しお野菜トーナメントのルール
- 「コレ、焼き浸しにしたら美味しいかもな~」と思った野菜を焼き浸す
- 食べる、そして決める
となります。やっていきましょう。
家にあるタッパーでは全ての野菜が収まり切らないことが予想されるため、特大タッパーを買ってきました。
僕の体と比較すると、その大きさを感じていただけると思います。
つけ汁は鍋で温めました。タッパーがデカすぎて電子レンジに入らなかったからです。
野菜の下ごしらえだけで半日つぶれました。休日はこうやって使いたいもんですね。
野菜をタッパーにぶち込み、あら熱を取ったら冷蔵庫へ。タッパーと冷蔵庫の横幅がジャストフィットしたのは、我ながらアッパレと言えるでしょう。
そして…
完成です。こちらが「焼き浸しまくり」となります。
これらを僕が自ら食べ進めていき、「今後も焼き浸しにしたい野菜」を決めていきます。
それでは……焼き浸しお野菜トーナメント、開始(はじ)めいッッ!
【エントリーNo.1】ナス
今回の優勝候補、ナスです。
元々好きな野菜ですが、「焼き浸し」ではどう出るか…
優勝!!!
さっそく優勝を決めちゃってすみません。ただ、マジで美味い。つけ汁をたっぷりと吸ったナスが、口に入れた瞬間とろけました。
このナスだけで一食のメインになるほどの美味しさです。トップバッターにして、圧倒的な力強さを見せてくれました。
【エントリーNo.2】パプリカ(赤・黄)
優勝!!!
パプリカ、そんなに好きな野菜ではなかったんですよね。パプリカ特有の青臭さがちょっと苦手で…。しかし、焼いた&めんつゆに浸けたことにより、パプリカの甘みがかなり強くなっています。このパプリカは好き!
【エントリーNo.3】ズッキーニ
ズッキーニ、人生で初めて買ったかも。なんか自分の中で優先度が低くて…。
そんなズッキーニの「焼き浸し」ですが、
う~ん………。
ズッキーニのシャリシャリとした食感と、冷蔵庫で冷やしたことが合わさって、ちょっと苦手かも…。最強を決めるトーナメントゆえに、審査もシビアにいきます。
ちなみにラタトゥイユに入っているズッキーニは超好きです。
【エントリーNo.4】長ネギ
優勝!!!
デロデロのボディが口の中でとろける…。長ネギさん、焼き浸しになってくれてありがとう…。
【エントリーNo.5】カボチャ
思ったよりも、無。
ナス、パプリカ、長ネギの美味しさが強すぎたのもあるんですが、そこまで期待値を超えてこなかった…。この大会、波乱だ…!
【エントリーNo.6】レンコン
優勝!!!
レンコンのシャキシャキとした軽い食感は、全体的に油っこい「焼き浸し」の中でも良いアクセントになります。
【エントリーNo.7】ブナシメジ
準優勝!!
美味しい! 美味しいけど……「焼き浸しで使いたいほどか?」と考えたら、もう一つパンチが欲しいのも本音です。惜しい…!
【エントリーNo.8】インゲン
そんなに…パッとしないかな…。苦みが消えていないというか…。ごま和えのほうが好きです!
【エントリーNo.9】オクラ
ちょっと違うな~。オクラは好きな野菜なので、ハードルを高くしすぎたかも。納豆に混ぜたほうが好きだ。
【エントリーNo.10】アスパラガス
優勝!!!
繊維の奥深くまでつけ汁が染みて、いい!
アスパラガスを好んで食べることなかったけど、これならスルスルと食べられる!
【エントリーNo.11】ミョウガ
う~ん、コレはちょっと違うかも。僕の舌が小学生なのか、ミョウガの辛さが前面に出てきます。
【エントリーNo.12】ピーマン
パプリカが驚きの変化をしたので、ピーマンも期待したんですが「めんつゆの味がするピーマンだな」って感想です。
ピーマンは、もっとパンチのある食べ方が好きです!
【エントリーNo.13】鶏むね肉
え、肉!?
すみません、野菜のトーナメントでしたが「ぜってぇ美味しいよ」という考えで入れてしまいました。まぁ、ほら、トーナメントって乱入者がいたほうが展開として熱いし。
で、めちゃくちゃ美味ぇ。
浸け込んだからなのか、本来はパサパサな鶏むね肉が、かなりやわらかくなっています。
優勝!!!
【エントリーNo.14】ショウガ
ショウガを調理したの、人生で初めてかも。いつもチューブのすりおろしタイプで済ませてました。
単体でそこまで美味いわけではない。でも油っこい「焼き浸し」の中なら口直しになります。他の野菜と一緒に入れておくのはアリ!
【エントリーNo.15】サツマイモ
めんつゆとサツマイモって合う! ただ、もうちょっとつけ汁が染みたほうがうれしいのも本音。及第点…!
【エントリーNo.16】ニンジン
美味しいけど、えぐみが消えてない…! 自分の中の「基準」は超えてきませんでした。
ニンジンは千切りであっさりいただくのが好きです!
【エントリーNo.17】キャベツ
優勝!!!
キャベツは僕がよく買う数少ない野菜の1つ。家にあったのをついでに入れてみたんですが、これが意外にも超美味しかった!
油とつけ汁がちょうどいい塩梅にマッチしており、キャベツだけどかなり「ガツン」とくる重たさがありました! キャベツは「焼き浸し」にしても美味い!
結果発表
全野菜のテイスティングが完了しました。では、いよいよ優勝者の発表です。優勝は……
ナス!
やっぱりナスが強かった! 他の野菜もよかったんですが、ナスを口に入れた瞬間のインパクトには一歩及ばず……。
それほどまでに、ナスの焼き浸しは美味い! 王道にして至高!
そして、毎日食べたい「焼き浸しセトリ」が決まりました!
「焼き浸し」は楽しい
ふだん料理をしない人間が、初めて「焼き浸し」に出会いました。作り方は簡単だし、1回の料理で数日分のストックができるのはかなりいい。
自分好みの焼き浸し野菜を探求するのも楽しかったです! 皆さんもぜひ「自分だけの焼き浸し野菜トーナメント」を開いてみてください。
最後に、焼き浸しの先輩たちに聞きたいことがあるんですが、つけ汁はどうやって作るのが美味しいですか? めんつゆ一択だと飽きてしまうかもしれないので、選択肢を増やしたいです。
あなたのつけ汁の最適解、よかったらSNSのコメントなどで教えてください!
筆者プロフィール
たかや
フリーWebライター。主に「オモコロ」「マイネ王スタッフブログ」「タウンワークマガジン」「トゥギャッチ」などで執筆している。『けいおん!』の好きな曲は「ごはんはおかず」。
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主な活動実績
編集:ノオト
Source: ぐるなび みんなのごはん
野菜不足の食生活が不安なので「マイベスト焼き浸し野菜」を決めてみた