みなさんこんにちは、ライターのユウミ ハイフィールドです!
遅ればせながら…更新停止の停止、おめでとうございます。私はこのときをずっと待ちわびていました!
なぜなら、福岡には最高の飲食店が続々とオープンしているからです!!! みんなのごはんでぜひ紹介したかったのです。
観光産業がメインである福岡市の飲食店は、日本のほかの地域の飲食店と同じように、この状況でも1店舗1店舗がお店と従業員を守るために最大限の努力をし続けています。
今回ご紹介するのは、どんな状況でも諦めずに、外食の灯をともし続ける飲食店グループです。
福岡市中央区大名にある人気飲食店「岩瀬串店」は、2018年のオープンからわずか2年で「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)に登場。“外食のレジェンド”こと、すかいらーくグループ創業者の横川竟(きわむ)氏が外食産業について語る人気企画にて、新たな取り組みに挑む飲食店として紹介され注目を集めました。その後、この状況でもさらに2店の新業態をオープン。緊急事態宣言下では、岩瀬串店の業態を変更。姉妹店の商品を販売する「岩瀬惣菜店」としてテイクアウト営業も行っています。
店長を“主役”にしたユニークな店作りで、大人気店へと急成長
というわけで、紹介するのは「岩瀬串店」「SAND GOTO」「峯本おでん店」の3店舗。実は3店ともすべて、店名に店長の名前を掲げているんです。
店長の名前が店名って、結構すごくないですか? 店長の立場だったら、超モチベーション高まっちゃうんですけど…!
こんな粋なことを実現しちゃうオーナーは、はたしてどんな方なのだろう……という思いを抑えきれず、経営者の大橋智和さんにお話をうかがってみました。
大橋さんはどのような経緯で、飲食店をスタートされたのですか?
僕は2015年に福岡に戻ってくるまで、東京でバンド活動や俳優業をしていました。当初はバンドメンバーだった岩瀬と東京で飲食店を開く予定だったんですが、その計画が白紙になったので、福岡へ戻り両親が営む飲食店「ポッポしゃん」を手伝いながら自分のお店のオープンに向けて資金を貯めていました。
そのとき、福岡に縁のない岩瀬も僕と一緒に飲食店をやりたいとついてきてくれて。そこから3年間で資金を貯めて、「岩瀬のためのお店を作りたいな」という考えが浮かびました。そこで岩瀬に「どんなお店をやりたい?」とたずねたら、「焼き鳥屋をやりたい」と答えた。それが岩瀬串店の原点です。
「岩瀬さんのためのお店」という考えが根本にあるんですね。ところで、岩瀬串店のメニューはどれも変化球のようなものが多いですが、そこにも何かヒントがあったのでしょうか?
福岡県は、久留米市をはじめ焼き鳥店が日本一多い県なので、競争はなかなか厳しい。岩瀬の実力や経験を踏まえると、修行をしっかりとされているお店にはかなわないだろう……そう思いました。だから別の切り口で、正統派の焼き鳥ではなく、串モノというジャンルにすれば、岩瀬のやりたいことを実現できると考えて「岩瀬串店」と命名しました。
メニューに関しては、こういうメニューだったらお客様に喜んでもらえるんじゃないか、こういうサービスがあったらいいんじゃないかと、岩瀬を中心に試作を繰り返しました。お客様がどれだけ喜んでくださるかが、僕たちのサービスやメニューの判断基準になっています。
僕も岩瀬もバンドマンだったので、チケットを買って見に来てくれたお客様にいかに楽しんでもらうかという考え方が染み付いているんです。バンドも飲食店もお客様を楽しませる部分は同じだと思っていて、どの店舗でも活気のあるお店作りとお客様に喜んでいただけるメニュー作りをモットーにしています。
SNSでも岩瀬串店の情報をよく目にします。ファンを獲得するために、どんなことに注力しているのでしょうか?
内装や料理、サービスを含めSNSを見た人が行きたくなるお店づくりを心掛けています。期待値が高まれば高まるほど、応えるのは大変になっていくんですけど、それでも期待を超えていくことが付加価値に直結していくと思っています。
3店舗とも、どのメニューも価格に対してボリューム満点で、串物もおでんも1~2品でお腹いっぱいになるよう考えています。料理を目の前にしたときのリアクションや、店内での時間を楽しんでくれている様子など、お客様の反応に気を配りながら、来店するたびに喜んでもらえるような仕組み作りが大切だと思っています。
お客様に喜んでもらうことをモットーとされているからこそ、今回の対応に岩瀬串店らしさが現れたのではないかと思いました。当時はどのように方針を決められたのでしょうか?
2020年3月に「カンブリア宮殿」に出演してから、本当にたくさんのお客様にご来店いただくことができました。しかし、満席で賑やかだった店内から次第に人がいなくなって、同じ月でかなりのアップダウンを経験しました。志村けんさんが亡くなった際に、世の中がいちばん動揺して混乱したんじゃないかなと思います。そのとき、悲しみと同時に危機感を感じました。
お客様がご来店できなくなる状況が続いたら、どうやって自分たちの生活を守っていこうかと考えましたね。そこからすぐにミーティングをして、その3日後には惣菜店としての営業方針を決めました。「小さなデパ地下」をコンセプトに、全店舗のメニューを岩瀬串店に集めて、3店舗合同でテイクアウトができる環境を作り、屋号を「岩瀬惣菜店」に変え、現在も営業をしています。
正直なことをお話しすると、すごく利益がでているわけではありません。でも、スタッフみんなの雇用を守ること、お店を続けること、この通りの1店舗として店の明かりを灯すこと……いまの僕たちができるなかで、最善を尽くしています。
福岡市も状況は変わらず厳しいですが、飲食店にとって危機的な状況下であっても、安心して営業できるようになるまで「次は何をしてみようか」という考え方をするよう心がけています。峯本おでん店のオープンもそのひとつです。
2店が新規オープンしたのは驚きました! 「SAND GOTO」「峯本おでん店」のどちらも、店長のお名前が店名になっているんですよね?
そうですね。岩瀬が店長の店を「岩瀬串店」にしたことで、それがうちのグループのルールみたいになっていて(笑)。でも、岩瀬が頑張ってくれたことで、たくさんのお客様に来ていただけたので、今後も店長が主役になるお店を作っていきたいと思いました。だから何か決めるときも必ず、スタッフを巻き込んでどんどん任せていくようにしています。とはいえ、店長たちを縛りたいという気持ちはありません。「SAND GOTO」はもともと店長だった後藤に代わって、現在は新しい店長が頑張ってくれています。そういうパターンもあるように、僕はスタッフ一人ひとりの生き方を尊重していきたいと思っています。
うちのグループの強みはマンパワーなんです。他の店舗もそうですが、各店舗の店長にスポットライトが当たってほしいというのが、僕のいちばんの願いですね。「SAND GOTO」「峯本おでん店」ともに、店長はまだ25歳と非常に若いんですが、しっかりと店舗を引っ張ってくれています。
今回取材の依頼をいただいたときも、僕ではなく店長たちをフィーチャーしてもらいたいなと思いました。みんな一丸となって頑張っているので、ぜひ各店舗の店長たちにお店の魅力を聞いてみてください!
「岩瀬串店」と姉妹店「ぽっぽしゃん」の魅力が凝縮した新業態「岩瀬惣菜店」
大橋さんからのパスを受け、まず足を運んだのは「岩瀬惣菜店」。福岡の繁華街・天神から徒歩圏内にある大名エリアにあるお店です。
2021年は夜の営業ができない状況が続きましたが、そんなときでもお店の入り口にはこんなメッセージが。この心遣いに沈んでいた気持ちが癒された人もたくさんいたことでしょう…!
ガラス張りの店内の真ん中に鎮座するのは、まるで本物のデパ地下のような立派なショーケース。「岩瀬串店」のオープン時から置かれていたというこのショーケースに、昼は惣菜、夜は串物がずらりと並びます。
岩瀬串店・店長の岩瀬直也さんにお話を聞きました!
岩瀬惣菜店では、どんなメニューが販売されているんですか?
岩瀬惣菜店は「小さなデパ地下」をコンセプトに、岩瀬串店名物の「自家製鶏団子」をはじめとした串物やサラダ、姉妹店の「ぽっぽしゃん」の「かしわ飯」や「大手羽のタレ漬け」などを販売しています。
スタート当初は「SAND GOTO」のサンドもありました。惣菜店をするのは初めてのことなので、みんな手探りでスタートしましたが、ありがたいことにオープン以来たくさんのお客様にご来店いただいています。
お弁当も大小サイズが選べたり、サラダが数種類あったり、おつまみにもぴったりな単品メニューもあったりと、本当にデパ地下みたいで楽しいですね!
せっかく惣菜店をやるんだったら、岩瀬串店らしさのあるメニューをお客様に楽しんでもらいたい、という思いが強いです。このエリアはビジネス街も近く、会社員の方がランチを買いに来られることも多いので、リピートしても飽きがこないように工夫をしています。
サラダも日替わりにしていて、常連のみなさんにもご好評いただいています。
電話予約も受け付けているので、お仕事帰りに立ち寄られて、晩ごはんに購入してくださるお客様も多いです。
先ほど「岩瀬串店らしさ」という言葉がありましたが、やっぱり屋号に自分の名前が付いているとモチベーションも高まるものなのでしょうか?
自分の名前がついていることでプレッシャーも感じますが、やりがいや楽しさも増して、ここが自分の城だという気持ちになりますね。バンドでは売れなかったので、この店では人気になってやろうと思いました(笑)。そしてオーナーに恩返ししたいという気持ちで頑張っています。
やはり気持ちが違うんですね! 意気込みどおりに大ブレイクしている岩瀬串店ですが、どんな料理が楽しめるんですか?
岩瀬串店では、ガラス張りのショーケースに常に8種類の串物を並べています。そのうちの4種類が鶏団子、卵焼き、揚げ物串などの定番メニュー、残りの4種類が週替わりメニューになっています。ショーウインドウから出したものを、そのまま提供するのではなく、お皿に盛り付けてトッピングや装飾するのが岩瀬串店流です。
手間加えるだけで、お客様がすごくいい反応をしてくださるんですよ。「これ、頼んでないです!」って言ってもらえるほどのギャップを狙ったメニューばかりです。でも、週替わりのメニューを考えるのは本当に大変でしたね。
週替わりメニューの中でも印象に残っている1本はありますか?
スライスした胡瓜1本を豚バラと巻く「胡瓜巻き串」は人気でしたね。めちゃくちゃ好評なんですけど、仕込みもめちゃくちゃ大変で、一時期は胡瓜屋ができるくらいのきゅうりが裏にありました(笑)。
野菜巻きは季節の旬を表現できる1本なので、女性にも大人気なんです。
夜の営業がとても待ち遠しくなりました。店頭のメッセージを見たお客様も、きっとみんな同じ気持ちだと思います。
僕たちもお店のことを忘れてほしくないですし、また以前のようにお店で楽しんでほしいと思っているので、再開するための約束みたいなものですね。福岡は転勤でいらっしゃる方も多いので、最後にお会いできないままのお客様もたくさんいました。残念なことも多いですが、営業再開まで新たな気持ちでまた頑張っていきたいと思います(※2021年10月15日より営業再開)。惣菜店も年内は継続する予定なので、ぜひ遊びにいらしてください(※2022年も継続中)。
紹介したお店
【岩瀬惣菜店】
電話番号:092-732-7676
営業時間:11:00~17:00 / 完売次第終了 / ご予約最終は17:00迄
定休日:水曜
【岩瀬串店】
営業時間:17:00~24:00(ラストオーダー23:30)
定休日:水曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください
ほぼ全商品が400gオーバー! 超重量級サンドが嬉しい「SAND GOTO」
続いて向かったのは、福岡のセントラルパーク、大濠公園の近くにある「SAND GOTO」。こちらのお店も2020年7月のオープン以来、サンドを求めて行列ができています。
岩瀬串店と同じく、ガラスのショーケースにはオリジナルのサンドがずらりと並んでいます。秘密基地のようなつくりになっている店内に入ると、出迎えてくれるのはスタッフの元気で明るい声!
「SAND GOTO」店長・井口真里奈さんにお話を聞きしました。
どれもインパクトのあるサンドばかりですね!
今年の夏にメニューをリニューアルし、以前よりもさらにボリュームアップしたんです! 「自家製鶏つくねSAND」を看板メニューに、毎日8種類ほどのサンドを販売しています。
ちなみに自家製鶏つくねSANDは、岩瀬串店で出していた人気のつくねにレンコンを乗せて、食感も楽しんでもらえる一品に仕上げています。自家製の照り焼きソースとマヨネーズが融合した甘辛い味もクセになること請け合いです。常連のお客さんが「今日はまだ、つくねのSANDある?」と気にしながらお店に来られるくらい人気なんですよ。
SAND GOTOのサンドはどれも、重さがだいたい400gとボリューミーなんですが、お値段は380円~と値頃感のあるプライスで提供しています。「安くて美味しいものでお腹いっぱいになってほしい」という私たちの想いが形になっているんです。
パンが以前の背割り(上面から切り込みを入れた形)から、上下のパンで具材を挟み込むサンドに変わったことで、さらにインパクトが出ましたね! 他には、どんなサンドがあるのですか?
自家製鶏つくねサンドに玉子が挟まった「つくたまSAND(530円)」、つくねとチーズを組み合わせた「つくねWチーズSAND(580円)」といったつくねシリーズの他に、「イタリアントマトのチキンフィレカツSAND(530円)」「かつお香るソースチキンフィレカツSAND (430円)」「チキン南蛮SAND(530円)」「ハワイアンSAND(530円)」「親子SAND(530円)」など、いろいろなサンドをご用意しています!
とてもワールドワイドなラインナップですね~。そして、どのサンドもとても美味しそうです!
この重みは衝撃的ですね。数々のメニューが誕生していますが、メニューはどのように考えているんですか?
どれもメインの具材とキャベツの千切りがたっぷりと乗った、ボリューミーなサンドばかりです。リニューアル前も300gを超える重量級サンドばかりで、お客さんが手に取ったときに「うわっ、重たい…」なんてよく言われていたのですが、リニューアルを経てさらに重くなっています(笑)。なお、サンドは単品でもセットでも購入できますよ。
初めてサンドを持ったときの重みは驚きでした! 数々のメニューが誕生していますが、メニューはどのように考えているのですか?
メニューは基本的に、私とオーナーで一緒に考えています。リニューアル前から、チェダーチーズや玉子がたっぷり乗っているものなど、お客様はジャンキー系な罪深いお味を好まれる方が多い印象でした。だから今回のリニューアルでも、チーズやソースを贅沢に使って、罪深い味に仕上げています(笑)。
最初のひと口目を食べた瞬間に「やばい!」とまずは衝撃を受けていただきつつ、どこを食べても美味しい、最後のひと口まで美味しいサンドにしたいな…と思って作っています。ボリュームがあるので「全部食べられるかな」と不安に思われる方も多いんですが、最後の最後まで美味しいので、セットメニューと合わせて意外なほどぺろりといけちゃうんで安心してください(笑)。夢中になって食べていただけると思います!
その他、オススメのメニューはありますか?
岩瀬串店で人気のレモンサワーに用いている、自家製のレモンシロップを使った「レモンスカッシュ(300円)」と「レモネード(300円)」がオススメです! 夏場はレモンスカッシュ、冬はレモネードと季節に合わせて1年中楽しめます。
春から秋にかけては、テイクアウトして大濠公園で食べる方も多いですね。公園で食べるときは、店舗で温めサービスもおこなっているので、ぜひ気軽にお声かけください。
とのことなので、この日並んでいたサンド3種類とオススメのサイドメニュー、ドリンクを持っていざ大濠公園へ!
サンドは3種類とも、メインの具材とそれを引き立たせる副菜の相性が抜群!
加えて、キャベツのしゃきしゃき感やトッピングされた玉子やチーズなど種類の違う食感を楽しんでいると、本当に最後の最後までペロッと食べてしまっているから驚きです。
口を大きく開いても全部入りきらないほどの厚みがあるサンド、私は初めて食べました! このような折でも食に関する新しい体験できて、なんだかとてもハッピーな気分に。みなさんもぜひテイクアウトして、思い思いにサンドを楽しんでみてください!
紹介したお店
【SAND GOTO】
電話番号:092-753-7988
営業時間:10:00~15:00 ※完売次第閉店
定休日:水曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください
日本のソウルフード・おでん×フレンチ! 外食を五感で楽しめるニュースポット「峯本おでん店」
最後に向かったのは、2021年5月にオープンしたばかりの「峯本おでん店」。西新商店街の中ほどに位置し、アクセスのよさもわかりやすさも抜群です。
ギャラリーの一部を改装した店舗にはアーティストの作品が並んで、とても賑やかな雰囲気です。
「峯本おでん店」店長の峯本歩さんにお話をうかがいました!
ステレオタイプなおでん屋さんのイメージをぶち壊す、とてもアーティスティックな空間ですね。
ギャラリーの一角で営業しているおでん店は、日本中探してもなかなかないと思います。店内にたくさんのアート作品が並んでいる中で、それらに負けない、インパクトのある料理を出したいよね…ということで、フレンチと掛け合わせた創作おでんを出すことにしました。お皿をキャンパスに見立てて装飾することで、アートのひとつとして楽しんでいただけると嬉しいです!
私もプレオープンにおじゃましたときに、イメージしていたものと違う料理がでてきて一瞬混乱しました(笑)。
一般的なおでんを想像しているとびっくりしますよね(笑)。プレオープン時のお客様の反応を参考にして、「牛すじ」(300円)、「大根」(250円)、「巾着(300円)」を看板メニューに決めました。どのメニューもフレンチをベースに考案していて、たとえば大根にはクリームソースがかかっています。大根がダシをしっかりと含んでいるので、食べた時にクリームソースに負けることなく、バランスのいい塩味に仕上がっています。
巾着は、油揚げを1枚まるまる使ったビッグサイズ。油揚げの中には11種類の具材が入っていて、どこを食べても違う味わいが楽しめる、遊び心のある一品になっています。また、牛すじはトロトロになるまでしっかりと煮込んで、仕上げに生クリームとパセリをかけて提供しています。
看板メニューの他にも、串に刺さった「豚バラ」(200円)であるとか、ナンプラーやパクチーを使ったタイ料理風の「豚なん骨」(250円)など、一度食べるとクセになる変わりダネおでんをたくさんご用意しています。頻繁に通ってくださるお客様も多いので、今後は少しずつメニューを入れ替える予定です。
“遊び心”というキーワードは随所に感じます。店内の真ん中にあるどぶ漬(保冷槽)やオリジナルのビンもお祭りみたいで楽しめました。
飲み物は、お客様にどぶ漬の中から自由に選んでもらって、ゆくゆくは半セルフでご提供したいなと思っています。店内の至るところに栓抜きを置いて、お客様が自分で抜いた栓を床に落とす。そんな家飲みでも路上飲みでもできない、非日常的な経験を外食で味わってほしいというオーナーのアイディアです。
サワー系の飲み物にもこだわっていて、沖縄にあるアセロラ畑から特別にアセロラを卸してもらって提供しています。サワーのジョッキは、通常サイズと1.5倍のメガジョッキを特別に制作しました。大きさはかなり違うのに、1杯の金額は50円しか変わりません。スタッフみんな、酒飲みなんでね(笑)。
お酒が好きなお客さんにたくさん飲んでもらいたいという気持ちで提供しています。はやく状況が落ち着いて、みんなでワイワイできるようになりたいですね。
本当にそれを願うばかりですね。まだまだ先の見えない状態ではありますが、3店舗の店長を代表してメッセージをお願いします!
「峯本おでん店のある西新に遊びにいこう!」といった調子で、各店舗を目当てにそのエリアまで足を運んでもらえるような、メニューやムーブメントを作っていきたいと思っています。
僕たち店長は、オーナーの大橋から「外食産業、飲食店って食べにいくのも、働くのも楽しいところなんだ!」いうことを、経験を通じて教えてもらいました。これからはその魅力を僕たちが発信して、外食産業を盛り上げていきたいと考えています。落ち着いたら、みなさんもたくさん外食してください!
紹介したお店
【峯本おでん店】
電話番号:092-836-9212
営業時間:19:00~27:00
定休日:水曜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください
***
一昨年から飲食店はさまざまな制限を受け、関係者のみなさんは常に困難な状況にあったと思います。
また、読者のみなさんも気軽に飲食店へ出かけられなかったり、外食先でアルコールを自由に飲めなかったりと不自由を強いられ、想像以上に精神的ダメージを受けたのではないでしょうか。
まだまだ先の見えない世の中ではありますが、大きな声で「カンパーイ!」と言えるその日まで、みなさん、どうか元気にお過ごしください!!その暁には、馴染みの店や行ってみたかった店にどんどん足を運びましょう!
(編集:漆原直行 / 企画:河瀬璃菜)
著者プロフィール
ユウミ ハイフィールド
福岡市を拠点に全国各地で取材をしながら、小さな書店「Books cyan」を営む店主兼ライター。店の本棚には、美味しい食べ物が登場する絵本や小説、マンガがずらり。「よく読み!よく書き!よく食べる!」をモットーに毎日元気に執筆中!
twitter :https://twitter.com/yumi_hyfielde
Source: ぐるなび みんなのごはん
“小さなデパ地下”の絶品惣菜、400g超重量級サンド、アートとおでん…福岡で存在感を放つ飲食店グループの挑戦とは