西洋文化と日本文化が交差する港町・横浜には、ふわとろなオムライスや昔ながらのシンプルなオムライス、独自の進化を遂げたオムライスなど、美味しいオムライスがいただける名店とっても多いんです。横浜には山下公園をはじめ、港の見える丘公園、元町、横浜ランドマークタワーなど人気のスポットも目白押し。今回は横浜デートや観光の際にぜひ食べておきたいオムライスをライター・青山のりこがリポートします。
【もくじ】
- 【1軒目】豊富すぎるメニュー数に驚く…!「キッチンパレット ジョイナス店」
- 【2軒目】「大人のお子様ランチ」は洋食屋の本気の一皿「KITCHEN JO’S CIAL 桜木町店」
- 【3軒目】純白のインパクトがすごい「キッチン大宮 マークイズ みなとみらい店」
- 【4軒目】まさに職人技のスピード感「横濱たちばな亭 横浜赤レンガ倉庫店」
- 【5軒目】ふわふわスフレと言えば…「サロン ウフ エ モア そごう横浜店」
【1軒目】豊富すぎるメニュー数に驚く…!「キッチンパレット ジョイナス店」
横浜駅西口、相鉄ジョイナスの地下2階に位置するのは、バリエーション豊富なオムライスのメニューで、幅広い層のお客様に人気の「キッチンパレット ジョイナス店」です。
明るく清潔感のある店内に通され、テーブルに置かれたメニューを見て驚くのは、その種類の多さ。
- トマトソース・ケチャップのオムライスが8種類
- デミグラスソース・ハヤシソースが10種類
- ちょっと和風が4種類
- クリームソース・カレーソース・インドカレーが15種類
- 創作オムライスが8種類
さらに、肉や、アボカド、ホタテ、サーモン、エビなど、ソースや素材からも選びやすいようにメニューが工夫されてます。またソースによって、バターライス/ケチャップライス/和風ライスと、「ライスとソースの相性」も重視。
もちろんオムライスのサイズも選ぶことができます。「SSサイズはお茶碗1.3杯・たまご2コ」、「Sサイズはお茶碗1.7杯・たまご3コ」と量がイメージしやすい表示もうれしい。
というわけでこちらでいただくのは「プレミアムビーフシチューオムライス」。ごはんはバターライスで、ビーフシチューとオムライスが両面で楽しめるハイブリッドです。
これまでのオムライス経験から“ちょっと量が多いな…”と思うことも多かったので、ここではSSサイズをチョイス。運ばれてきた「プレミアムビーフシチューオムライス」はSSサイズながらボリュームたっぷり。香り高いデミグラスソースと煮込まれた大きめの牛肉、じゃがいも、にんじんなどがゴロっとのった豪華な一品です。
いただいてみると、ホロホロに煮込まれた牛肉はかなり満足度が高く、深みのあるデミグラスソースと、あっさりしたバターライスのオムライスの相性はバツグン。SSサイズでもお腹いっぱいです。女性には過不足ない量と思われ、残したくない人にとってもご飯と卵の量を自分で決められるのはうれしいところ。
ほかキッチンパレットでは、ライスのかわりにあらびきミンチ(!)と玉ねぎを使った糖質オフのオムレツもラインナップ。ミンチと玉ねぎをベースに、蒸し鶏や牛バラ肉、アボカドなどを素材に使ったオムレツはそれぞれ、SSサイズで糖質が0.2~0.9gとダイエット中でも罪悪感なくいただけるメニューになっています。
利用する時間帯やその日の気分で、食べたいメニューを残さず食べられるような工夫がうれしいオムライス専門店でした。
【紹介したお店】
※価格はすべて税込価格です
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください
【2軒目】「大人のお子様ランチ」は洋食屋の本気の一皿「KITCHEN JO’S CIAL 桜木町店」
日本初の都市型循環式ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」が開通するなど、進化し続ける桜木町駅周辺。そんなJR桜木町北改札西口を出てすぐの場所にあるのが、老舗洋食店の「KITCHEN JO’S CIAL(キッチン ジョーズ シャル)桜木町店」です。もともと、1978年に横浜元町にできた洋食店が発祥で、こちらのお店は8年前となる2013年にオープン。
こちらでいただくのは一番人気のメニュー「大人のお子様ランチ」です。デパートの食堂で大人になってから頼むと断られるお子様ランチ……身近な存在でありながら、大人には手が届かないお子様ランチが堂々といただけるのがこちらです。
ありそうでなかった夢のような大人のお子様ランチ。誕生のきっかけを店長の日景啓司さんにうかがうと「お客様から、それぞれ別のメニューだったオムライス、ハンバーグ、ナポリタン、チキンカツなどを全部一緒に食べたいという要望をたくさんいただいたのがきっかけなんです。だったら子どものお子様ランチみたいなプレートを大人向けに作ってみようと。それに、うちの味を一皿で知っていただきたいという思いもあるんです」とのこと。
おっしゃる通り、運ばれてきた大人のお子様ランチは、小ぶりなオムライス、デミグラスソースのハンバーグ、ナポリタン、エビフライ、チキンカツ、ひっそり隠れたポテトサラダという、洋食店の王道メニューがワンプレートにオン。
それぞれのサイズですが、オムライスは一般的には卵3個を使用するところ卵1個弱を使用、チキンライスはお茶碗1杯よりも少なめなので、ちょうど一般的なオムライスの1/3くらいのサイズ感。毎朝手ごねするという牛肉100%のハンバーグ、チキンカツ、エビフライは、提供しているそれぞれの単品メニューの1/2サイズ。いずれもいろいろ食べたいけれど、量はそれなりに抑えたいニーズにがっちりはまっているのです。
いただいてみると、オムライスはふわふわ卵とチキンライスと、コクのあるデミグラスソースがかかったハンバーグとの相性はバツグン。また揚げ置きせずに、生パン粉を使って常に揚げたてを提供しているというチキンカツとエビフライもサクサクのアツアツ。お子様ランチといいつつも、本格的な味の連続でぐいぐい攻められ、これってカロリーオーバーかしら…?という気持ちをふっとばし飽きずに食べてしまいます。
ちなみにこちらで料理に使う脂はすべて、洋食が日本に広まった当時と同じラードをお使いだそう。そのため料理にコクや甘みが出て、年配のお客様には懐かしい味に感じられるのだとか。
大人のお子様ランチは洋食の王道メニューを一度に食べられるだけでなく、子どものころ感じた洋食へのトキメキも思い出させてくれる一品。せっかく大人なので、ディナータイムにビールやワインとともにいただいてみては。
【紹介したお店】
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【3軒目】純白のインパクトがすごい「キッチン大宮 マークイズ みなとみらい店」
横浜、みなとみらい駅直結「マークイズ」4階のレストランフロアに位置するのが、「キッチン大宮 マークイズ みなとみらい店」です。東京・浅草の歴史ある洋食店「レストラン大宮」大宮勝雄シェフが監修、2013年にオープンしました。
店内は自然光が差し込み、明るくて開放的。さらに大きな窓の向こうには横浜らしい眺望が望め、天気のいい日には利用されるお客様も多いというテラス席も。
こちらでいただくのは、マークイズみなとみらい店のオープンと同時に誕生したという「純白のオムライス」。黄身まで白い卵を使い、一般的なオムライスとは一線を画す真っ白なビジュアルが特徴です。当時も珍しかった、黄身まで白い「ホワイトたまご」を使うことでオムライスの概念を変え、「驚きやワクワクが感じられるオムライスを創りたい」との思いから、このメニューを開発したのだとか。
運ばれてきた「純白のオムライス」はおっしゃる通り、これまでのオムライスのイメージを覆されるビジュアル。ホワイトたまごを4個使っているとのことで、ボリュームはありながら、上品な佇まい。そして間違いなく“映え”な一品です。
ホワイトたまごは一般的な卵と異なり、あっさりした味わいが特徴とのこと。また、黄身が白い卵を使ってオムライスに合わせるため、中身のチキンライスも白ベース。鶏肉、ホワイトマッシュルーム、玉ねぎを使い、コンソメで炊き込むことで“白い”チキンライスに仕上げ、ソースもベシャメルソース、コクをプラスするのはホワイトチーズソースと、オムライスにかけるソースも白です。
いただいてみると、卵があっさりとは言うものの、コンソメの旨みが強いチキンライスとコクのあるソースで食べ応えはばっちり。チキンライスに忍ばされていたチーズが溶け出してきたり、トッピングのクリスピーなチーズなど、いい感じでアクセントがあって飽きません。
この純白のオムライス、さらに「大宮」の味を楽しみたいという人には、大宮特製ハンバーグと合い盛りの「純白オムライス&大宮特製ハンバーグ」(2,420円/サラダ・スープ付き)や、エビフライとの合い盛りメニュー「純白オムライス&エビフライ」(2,200円/サラダ・スープ付き)もオススメです。
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【4軒目】まさに職人技のスピード感「横濱たちばな亭 横浜赤レンガ倉庫店」
山下公園をはじめ、横浜港大さん橋、よこはまコスモワールド内の巨大な観覧車「コスモクロック」など、人気のデートスポットに囲まれた「横浜赤レンガ倉庫」。
横浜赤レンガ倉庫2号館の1階、フードコート内で人気の洋食店が「横濱たちばな亭 横浜赤レンガ倉庫店」です。
こちらでいただくのは、大人気の看板メニュー「洋食屋さんのオムレツライス」。カウンターで注文し、料理が出来上がったら取りに行くスタイルです。こちらはオープンキッチンになっていて、ガラス越しに調理の様子を見ることができるので、さっそく店長の紺野賢一さんに作っていただくところを見学させていただきました。
ためらいのない強火であおったフライパンに卵液を流し入れると、菜箸で素早くかき混ぜながら火を入れて、手首のスナップを効かせながらあっという間にオムレツが完成。準備されているチキンライスにポンっとオムレツをのせると半熟部分がトロッと表となり、オリジナルのデミグラスソースをかけてオムレツライスが完成。スピード感がなにしろすごい。
どこで食事しようか迷いながら歩いている人たちがこのオムレツ技に目を止めると「オムライス食べようか」「これ食べていこうよ」と、自然とオムライスの気分になるようで、みなさん吸い寄せられるようにレジに並ぶという現象が。とにかくガラス越しのオムレツ技はすごい吸引力。
出来上がったオムレツライスはチキンライスにふわとろオムレツがのっかって、オリジナルデミグラスソースがたっぷりかかった一品。オリジナルのデミグラスソースは、牛肉と香味野菜を7時間煮込み、苦みや甘さの加減が絶妙。まろやかな半熟卵と、かすかな酸味のあるケチャップ味のチキンライスと一緒にいただくと、これまたお店でしかいただけない特別な味わいなのです。
今日いただいたベーシックな「洋食屋さんのオムレツライス」のほか、オムレツライスとハンバーグやカツを組み合わせたメニューも豊富なので、それらを含めると来店するお客様のほとんどがオムレツライスを頼むのだそう。
横浜赤レンガ倉庫という大人気のデートスポットに加え、人の流れを止める吸引力があるオムレツライス。並ばず食べたいという人は午前11時の開店と同時に来店するのがオススメです。
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【5軒目】ふわふわスフレと言えば…「サロン ウフ エ モア そごう横浜店」
横浜駅東口、そごう横浜店の10階「ダイニングパーク」内に位置するのが、「サロン ウフ エ モア そごう横浜店」。ダークブラウンを基調としたシックで落ち着いた空間はとても居心地が良さそう。
こちらでいただくのは、ふわふわなスフレとオムライスが一気に味わえるハイブリッド「スフレ卵のオムライス」です。
運ばれてきたスフレ卵のオムライスは、チキンライスの上に、どーんと大きなオムレツがのっかっています。ためしにお皿を揺らしてみると、ゆっさゆっさとオムレツが揺れるのです。
オムレツの表面はなめらかで美しく、それでいてふわっふわな感じが想像できたところで、スプーンを入れてみると、切れ目から空気をたっぷり含んだスフレが。
オムライスなのに、ふわしゅわ。きめ細やかな泡をたっぷり含んだスフレをチキンライスと一緒に食べると、いい感じで卵がよく絡むので全体的にマイルドな口当たりになってなにしろ美味しいし楽しいし、ボリュームがある見た目でありながら軽い口当たりで食が進みます。
そして、ふわしゅわなオムレツがどう作られているのかも気になるところ。そこでこの日、スフレ卵のオムライスを作ってくださった高橋秀治さんにうかがいました。
スフレ卵のオムレツは、しっかり角が立つまで泡立てたメレンゲを混ぜ込み、最初はじっくり弱火で火を入れ、最後にサッと強火で仕上げるので、泡がしぼまずふわふわトロトロに仕上がるのだそう。「スフレの泡がしぼんでしまうので、5分以内で食べていただきたいです」とのこと。
また、ダシのうま味がしっかり感じられるチキンライスは、コンソメで炊き込んだご飯にオリジナルのケチャップソースで味付け、オムレツの上にのっかった生クリームとバターを合わせたという濃厚なホイップバターが程よいアクセントでした。
「サロン ウフ エ モア そごう横浜店」は百貨店のレストランフロアということもあり、終日営業。そのためランチタイムをはずしてしまっても、しっかり食事ができるのが魅力です。また、落ち着いた雰囲気の空間はゆったり過ごすことができるので、女性一人でも入りやすいだけなく、小さなお子様連れのお客様にも人気ですよ。
【紹介したお店】
※価格はすべて税込価格です
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
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以上、オムライス激戦区「横浜~桜木町周辺のおいしいオムライス」を5軒セレクトしてみました。皆さんも良いオム活動をお過ごしください!
Source: ぐるなび みんなのごはん
横浜駅~桜木町でオムライスならここは外せない!ふわとろからスフレまで大人も大満足の5軒を食べ歩く