こんにちは! チャーハンが大好きすぎるライターの佐藤樹里です。
思い返すと、それは2年前のこと…
チャーハン仲間から「藤沢にある『よなかそば』っていうお店、行ったことある? え、ないの? チャーハンマニアであれば、絶対に訪れてみるべき名店だよ!」と断言されたのです。
以来、頭の片隅には常に「よなかそば」の名前が存在し続けていました。
そして…今回、ついにやってまいりました!!
新宿から電車やバスに揺られること、およそ1時間半。とうとう私は「らーめん処 よなかそば」に辿り着いたのです。
そう、ここにはチャーハンマニアとして避けては通れない、絶対に倒さなくてはいけないチャーハンがあるのです。
ずっと訪ねてみたかったお店だけに、もう胸のドキドキが抑えられません。さて、どんなチャーハンと対面できるのか。さっそく入店してみましょう。
席についたら、迷うことなく人気No.1の「チャーシュー玉子炒飯」(ランチ680円/ディナー780円)を注文です。
な、なんだこれは~! チャーハンに覆いかぶさるようにして、逆さまになったお茶碗がのっているではありませんか!!
それでは、ゆーっくりとお茶碗をはずしていきましょう。
うおおおおお!
ドーーーン!
この圧倒的なビジュアル! 最高です!!!!
お茶碗を持ち上げた瞬間、香ばしい匂いとともに、ずっしりとしたチャーシューと、とろ~っとした玉子が現れました。ちなみに、玉子はたっぷり3個分を使用しているそうです。
ナルト・玉子・ネギのシンプルかつ彩り豊かなチャーハンの土台の上に、玉子とチャーシューがこれでもかってくらいに盛ってあります。
こいつはすごいぞ!
測ってみると、なんと高さは11cm強。
これはもはや、チャーハンのチョモランマです。なんて神々しい。
真上からも見てみましょう。綺麗なドームの最上部でチャーシューがキラキラと輝いているではありませんか。素敵な光景に思わずうっとりと見入ってしまいますね。
では、そろそろいただいていきましょう。
チャーシュー部分かられんげを静かに差し入れていきます。
やわらかな感触とともに、チャーシューや玉子がゴロゴロと崩れ落ちていくのがたまりません。ドキドキ感はマックスに!
それでは一口いただきます!
うんまーーー!
まず、旨味がギュッと詰まった柔らかいチャーシューが口のなかに広がります。
続いて、噛むたびにホロホロとほどけていくチャーシューのあとを追うように、とろとろの卵が全体を包み込んでいきます。
メインの炒飯はしっとり食感。そこに胡椒のピリッと引き締まった香りが重なって、食材すべての味をまとめてくれます。
チャーシュー、玉子、チャーハンが奏でる、まるで弦楽三重奏のような味わい…最高すぎです。
藤沢まで来てよかったと、ひと噛みごとにしみじみと感じます。
断面がこちら。これぞチャーハンの絶壁!!
この炒飯、重さは一体どのくらいなのでしょうか?
実は、こちらの「チャーシュー玉子炒飯」は並・中・大とサイズが選べて、並は400g、中は700g、大900gとのこと。
今回は「大」を注文したので、900gということですね。ほぼ1kgじゃないですか!
さらに、どのサイズを選んでも料金は変わらないとか。
見た目や美味しさもさることながら、コスパのよさにもビックリです!
実際、サイズはどのくらい違うのでしょうか 「大」と「並」を比べてみました。
左が「並」(400g)で右が「大」(900g)です。
「並」はお椀のなかにチャーハン全体がほぼ入っていますが、「大」は土台部分のチャーハンがこれでもかとはみ出ています。
お椀をパカッと開けてみましょう。やはり「大」は一回り以上も大きいですね。
とはいえ、「並」でもかなーりお腹いっぱいになります。
大食いに自信のある方は中盛り、大盛りを注文するといいですね。
それでもまだ足らない! というツワモノには「おともラーメン」(100円)というミニラーメンをセットで注文することもできます。
ナルト・ほうれん草・ネギ・海苔がのっていて、小丼ながらもボリューム感はなかなか。これが100円という奇跡!
あっさりとした醤油ベースのスープが心地よく、麺をズズズーっとすすっているうちに、気が付いたら完食してしまいました。
ぜひチャーシュー玉子炒飯とセットで食べてみてくださいね!
そんな魅力的メニューを供する「よなかそば」ですが、人気すぎて開店前から並んでいることもあるようです。私が行ったのはお昼すぎで、そこから1時間弱並びました。
店内にはカウンター12席と4人用のテーブル席がひとつあります。
「よなかそば」はご夫婦で切り盛りされているので、ふたりのかけあいをカウンター越しに眺めることができます。
カウンターに座れば、店主・松本さんの素早い鍋フリが鑑賞できるだけでなく、調理する音と匂いも堪能しながらチャーハンの到着を待つことができますよ! チャーハンは食べる前から五感で味わうのが鉄則です!!
優しい笑顔が印象的な、松本夫妻。おふたりは1989年(平成元年)からこの地で営業を始めました。
松本さんに「チャーシュー玉子炒飯」の誕生秘話をうかがってみたところ、「最初は現在のような見た目ではなく、おたま2杯分のチャーハンを重ねて、常連さん向けに大盛りをつくったのが始まり」だったそう。
そこから、ケーキづくりが好きな松本さんが「ケーキ用の丸い型が使える!」とひらめいて、チャーハンをケーキの型に入れてから盛り付けるようになり、見た目がどんどん綺麗になっていったのだとか。その姿に喜んだお客さんが周囲に話してくれたことで、噂が噂を呼び、行列もできるようになっていったとのこと。
お椀をのせた状態でお客さんに出すスタイルも、もともとは厨房で外してから提供していたところ、運んでいる途中で型崩れが起きてしまっていたため、ギリギリまで綺麗な状態をキープしたい…と編み出されたものみたいです。
時流やニーズに合わせて創意工夫を重ねながら、よりお客さんに喜んでもらえるよう変化を続けてきた「よなかそば」のチャーハン。
ぜひ一度、お店まで足を運んでそのビジュアルや味を堪能していただきたいです。
紹介したお店
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください
※お酒の提供については、現在、国や自治体の要請に準じています
(編集:漆原直行 / 企画:河瀬璃菜)
著者プロフィール
佐藤樹里
水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務後、フィリピン・カナダへ約1年渡航。現地のブランチレストランでカナダ人のシェフと共に働く。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房にてWワークを経て独立。現在はスポーツイベント開催、栄養講座、ダイエットサポート、高タンパク質のヘルシーレシピ作成などを行う。炒飯が大好き。
[twitter] http://twitter.com/jurijapan1
[公式ブログ] https://asudorifactory.com
Source: ぐるなび みんなのごはん
チャーハンマニアとして「絶対に倒さなくてはいけないチャーハン」が藤沢にあった