会社におきる理不尽な仕打ちで熱くなった頭を超新感覚な冷麺で冷やしてきました。【フミコフミオのサラリーマン御祝膳問答第11回】

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仕事でもっとも大切なことは、能力や経験ではない。無茶な上司やわがままなクライアント、迫りくる納期に対峙しても、冷静でいられる頭脳である。ハートは熱く、頭は冷静に。これが出来ないと、上司やクライアントに失礼を働いて失脚してしまうだろう。また、すぐにカッとなったりクールダウンするようなアップダウンのある生活をしていたら、人生100年時代を生き抜くのは困難である。だから、時折冷たいものを食べて、常に頭を冷やしておくことが必要である……。このような思わせぶりのイントロを書いているのは、僕が、ここ最近、会社特有の理不尽な出来事が続いてカッとなってしまう日々が続いているからである。

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冷麺専門店!なんとなくライブハウスのような外観。ロックだ…。

熱いハートを抱きつつ冷静な頭脳を維持するべく、僕が訪れたのは神奈川・茅ヶ崎にある「茅ヶ崎冷麺舎」さん。僕の知るかぎり、湘南エリア唯一の冷麺専門店である(筆者調べ)。秋も深まったこの時期に中年の身体にムチを打って、あえて冷麺を食べるという、ロックな自分に酔って店に入った。このとき僕は、なんとも言えないデジャブを感じていた…。そのデジャブの正体は後に明らかになる。

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▲自家製パイン酢が珍しすぎる。

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▲〆に最高なご飯ものが健診前の精神を蝕む

ラーメン屋というよりはシャレオツなカフェのような店内。おすすめの茅ケ崎冷麺を頼む。冷麺は太麺と細麺が選べるが、なかなか決められない。広瀬アリス様と広瀬すず様、広瀬姉妹のどちらかを選べと言われても即答できないように……。優しい店員さんが「おすすめは太麺です」と助け船を出してくれたので太麺を頼んだ。紳士の嗜みとして炙りチャーシュー丼も頼んだ。

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冷麺が届くあいだメニューをチェック。温麺と夜メニューに鶏そばを発見。なぜ昼にないの…。

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▲茅ヶ崎冷麺(太麺)と炙りチャーシュー丼。黄色の具が気になりすぎる。

茅ケ崎冷麺&炙りチャーシュー丼どーん。

まず、ビジュアルが素晴らしい。独創的で一瞬、冷麺には見えない。冷製パスタのような見た目である。

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添えられたキムチに通常の冷麺の面影はあるけれども、低温チャーシューと謎の黄色の具材が、冷麺という概念をぶち壊してくれる。スープは酸味控えめで、中年の胃に優しい味。麺は、もちもち、かつ、コシがあり、そのうえ太さがあるので食べ応えがある。チャーシューは溶ける。そして豚肉の甘さがいい。

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▲黄色の具は、マンゴーキムチ!

で、謎の黄色い具材の正体はマンゴー。ただのマンゴーではなくマンゴーキムチ。マンゴーキムチは、はじめて食べたけれども、マンゴーの強い甘味がおさえられていて食べやすい味になっていた。なんとなく、僕が子供の頃(昭和50年代)に食べた素麺になぜか入っていたサクランボを思い出した。あのサクランボも甘くておいしかった。

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▲太くて、もちもちの麺。スープも絡みやすいけど、麺自体に風味がある。

胃に優しい味のスープと、もちもち太麺と、甘味のあるチャーシューとマンゴーキムチ、そこにシャキシャキの大量のねぎがからまって、食感と味の宝石箱状態。食べたことがありそうでない冷麺だった。ハートが熱くなる冷麺であった。マンゴー酢で味変をしながら食べるのもよし。

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▲チャーシューやわらかくて美味しかったよ…

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▲ザ・チャーシュー丼な外観

サイドメニューで頼んだ炙りチャーシュー丼。冷麺のチャーシューとは違うバージョンのザ・チャーシューという味がとても美味しい。かきまぜると神である。

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▲チャーシュー丼はかきまぜて食べるのが神。

健康診断が控えているのにスープまでガッツリ飲んでしまった。冷麺専門店をかかげながら温麺を提供していて、これからの季節はそちらもよさそう。また、夜はディナーとして冷麺に加えて鶏そばを出していて、罪深いなーっと。とにもかくにも茅ヶ崎冷麺さんは最高なのでした。

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▲帰り際に外観を撮影しているときに冒頭のデジャブの正体に気付いた。

で、お店を出で外観の写真を撮っているときにデジャブの正体に気付いてしまった(本当に気が付かなかった)。

茅ヶ崎冷麺さん、復活前のみんなのごはん(つまりこの連載)で3年前にレポートさせていただいた「ビストロ2秒3」の後に入ったお店だったよ。

この記事。

 

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▲サザン神社でこの連載が打ち切られないよう祈願したよ。

近所に茅ヶ崎サザン神社に参拝も何はともあれ、「茅ヶ崎冷麺舎」さんの茅ヶ崎冷麺は最高なのでした。

 

紹介したお店

茅ヶ崎冷麺舎
〒253-0056 神奈川県茅ヶ崎市共恵1-7-1 伊澤ビル1F

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです
※電話番号、営業時間、定休日、メニュー、価格など店舗情報については変更する場合がございますので、店舗にご確認ください

 

著者プロフィール

f:id:g-gourmedia:20140811094752j:plainフミコフミオ

海辺の町でロックンロールを叫ぶ不惑の会社員です。90年代末からWeb日記で恥を綴り続けて15年、現在の主戦場ははてなブログ。内容はナッシング、更新はおっさんの不整脈並みに不定期。でも、それがロックってもんだろう?12月に本を出します。ピース!

ブログ「Everything you’ve ever Dreamed」:http://delete-all.hatenablog.com/
ツイッター:https://twitter.com/Delete_All

Source: ぐるなび みんなのごはん
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